ミソハギ科の植物で学名はLawsonia inermis。日本では「指甲花(シコウカ)」または「ツマクレナイノキ」と呼ばれてきました。
インド、北アフリカなどの乾燥した水はけの良い丘陵に育つ、ミソハギ科の高さ3メートルから6メートルほどの常緑低木。白またはピンク系の花、長さ2センチ幅1センチほどの楕円形の葉をつけます。
葉を乾燥させて粉にしたものを水などで溶いたものが、古くから髪・眉・爪・手足などの染色やペイントに使用されている。
染料となるのはローソンという赤色(オレンジ色)色素で、そのローソンがタンパク質に絡み付く習性を持っているため、人間の頭髪や皮膚に色が付く。
その歴史は、記録に残っている限りでは先史時代にまで遡り、クレオパトラも美容、アンチエイジングとして使用していたといいます。
5000年の歴史を持つインドの伝承医学アーユルヴェーダ(伝承医学)の代表的なハーブとされ、万能薬として頭髪に使うだけでなく火傷、切り傷、擦り傷、皮膚病などに使われてきました。
最高級のヘナは染毛だけでなく抜毛、薄毛、枝毛、細毛を改善するトリートメント効果や、育毛効果、はては水虫、ヘルペス、とびひに対する抗菌作用も知られています。